LEDがすぐ切れる原因は「抵抗のまとめすぎ」にある|長持ちさせるための正解
LEDをたくさん並べて工作するとき、1列ずつ抵抗をつなぐのは「めんどくさい」と感じる作業かもしれません。
しかし、ここで手を抜いて「1個の大きな抵抗」でまとめてしまうと、LEDの寿命はガクンと短くなります。
見た目には普通に光っていても、実はLEDに無理をさせている理由を解説します。
もくじ
1. LEDには一粒ずつ「個性」がある
同じ袋に入っている同じ種類のLEDでも、実は電気の通りやすさ(VF)が微妙に違います。
「2.0Vで光る」と書かれていても、実際には1.9Vで光る子もいれば、2.1V必要な子もいます。
この「わずかな違い」が、抵抗を1つにまとめたときに大きなトラブルを引き起こします。

2. 抵抗を1つにすると「特定のLED」に負荷がかかる
抵抗を1個にまとめてしまうと、電気は一番流れやすい(VFが低い)LEDの列にドバーッと集中して流れてしまいます。
見た目には同じ明るさに見えても、その列のLEDだけには設計以上の電気が流れて、ものすごく無理をしている状態になります。
無理をさせたLEDは熱を持ち、どんどん弱って、最後には点灯しなくなってしまいます。

3. 1つ消えると「故障」への連鎖が始まる
一番負荷がかかっていた列が断線してしまうと、そこを流れていた電気が、残った他の列にさらに強く流れ込みます。
すると、次に電気の通りやすかった列がまた過負荷で点灯しなくなります。これを繰り返して、最後にはすべてのLEDが順番に全滅していくのです。
これが、手抜きのLED加工品が「最初は光っていたのに、すぐパラパラと切れる」本当の理由です。

4. スモール用(減光)の抵抗が1個でいい理由
ライトを暗く光らせる「スモール用」の抵抗を1つにまとめるのは問題ありません。
それは、各LEDの列にすでに「メインの抵抗」がしっかりついているからです。
それぞれの列で電気が守られている状態なら、その手前で全体の電気を少し絞る分には、バランスが壊れる心配はありません。
5. 「めんどくさい」の先に本物の品質がある
LEDや部材が高騰している今だからこそ、長く使えるものを作ることが大切です。
100列あれば100個の抵抗を丁寧につける。この「あえて手間をかけること」が、プロの作る作品と、すぐ壊れる安物の決定的な違いになります。
工作自作ドットコムは、そんな責任あるものづくりを応援しています。
今ある道具を大切に、数年先まで美しく輝く作品を完成させましょう。