12V/24V兼用LEDの仕組みと不具合の原因とは?
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最近では、12Vと24Vのどちらにも対応したLEDバルブが増えています。
しかし「不具合が多い」「すぐに壊れる」といった声もよく聞きます。
今回は、12V/24V兼用LEDの仕組みや、故障の原因について解説します。
12V/24V兼用LEDの仕組み
12Vと24Vの両方で使えるLEDバルブには、以下のような回路方式があります。
- スイッチングレギュレーター方式: DC-DCコンバータを使い、入力電圧に応じて最適な電流をLEDに供給する。
- 抵抗分圧方式: LEDに直列の抵抗を入れて電圧を調整するが、発熱が多くなりがち。
- 直列・並列切替方式: 12Vでは並列、24Vでは直列に接続を切り替える仕組み。ただし、小型LEDには向かない。
なぜ不具合が多いのか?
12V/24V兼用LEDには、以下のような不具合が発生しやすいです。
- 24V使用時の過熱: 抵抗分圧方式では24Vで発熱が増え、LEDの寿命が短くなる。
- 低品質な定電流回路: 安価な製品では、電圧変動時に電流が不安定になり、チラつきや点滅が発生する。
- 電圧変動による影響: トラックなどでは電圧が27V以上になることがあり、LEDが過電圧で壊れることがある。
- 12Vと24Vで明るさが変わる: 抵抗制限方式では、24Vで異常に明るくなりすぎてLEDが焼損することも。
不具合を防ぐ方法
12V/24V兼用LEDの不具合を減らすためには、以下のポイントを意識しましょう。
- DC-DCコンバータ内蔵のLEDを選ぶ: 価格は高めだが、安定動作する。
- 抵抗分圧方式の製品は避ける: 特に安価なLEDは24Vで過電流になりやすい。
- トラック・バイク用は昇降圧対応のLEDを選ぶ: 電圧変動に強いタイプを選ぶと長持ちする。
- 可能なら12V専用・24V専用のLEDを使い分ける: 兼用タイプよりも専用設計の方が安定する。
まとめ
12V/24V兼用LEDは便利ですが、回路設計によっては寿命が短くなったり、発熱やチラつきが発生したりします。
特にトラックやバイクで使用する場合は、DC-DCコンバータ内蔵の高品質な製品を選ぶと安心です。