工作自作の基本:整流ダイオードとは何か?車でLEDを光らせるなら必須の理由
車でLEDが壊れる原因はこれ!「整流ダイオード」が必要な理由と正しい向き
工作自作ドットコムをご覧の皆様、こんにちは。管理人のNORIです。
今回は、車のLED工作を安全に、そして長く楽しむために絶対に欠かせない部品「整流(せいりゅう)ダイオード」についてお話しします。特に「車への取り付け」を考えている方は、必ず最後まで読んでください。

1. 乾電池と車は「電気の質」が違います
まず最初に知っておいてほしいのは、「乾電池でLEDを光らせる時は、ダイオードは基本的にいらない」ということです。夏休みの自由研究などで、電池を使ってLEDを光らせたことがある方も多いでしょう。その時は、抵抗さえあれば壊れずに光ってくれたはずです。
しかし、車は乾電池とは全く別物です。エンジンをかけて発電機が回っている車の電気は、常に激しく変動し、目に見えないノイズや、逆向きに流れる強い電気が発生しています。この「暴れる電気」からLEDを守るために、ダイオードが必要になるのです。
2. ダイオードとは「電気の逆走」を防ぐゲート
ダイオードの役割は、「電気を一方通行にしか流さない」というものです。順方向(決められた向き)には電気を通しますが、逆方向から流れてくる電気はガシッと食い止めます。いわば電気専用の「逆走防止ゲート」です。

3. ひと目で分かる「向き」の見分け方
ダイオードには取り付ける向きがあります。本体にある「帯(ライン)」を出口だと覚えましょう。
- 帯がない方:プラスの入力側(電気が入ってくる方)
- 帯がある方:マイナスへ向かう出口側(電気が出ていく方)
この帯がある方を「出口」にして、プラスの配線の途中に割り込ませます。

4. 「私の車は大丈夫」が一番危ない理由
なぜこのゲートが必要か。それは、「LEDは逆方向からの力に非常に弱い」からです。車内で発生する逆向きの電気がLEDに当たると、一瞬で寿命が尽きたり、その場で破壊されたりします。
私はこれまで、サポートの現場で「ダイオードなんていらない」と仰るお客様が、車に繋いだ瞬間にLEDを全滅させてしまう光景を何度も見てきました。たとえ同じ車種でも、電気の状態には「個体差」があります。Aさんの車で壊れなかったからといって、あなたの車が大丈夫だという保証はありません。リスクを避けるために、ダイオードは「お守り」として必須なのです。
5. まとめ:大切な作品を一生モノに
20年以上の実体験から断言できるのは、プラス側に整流ダイオードを1本入れている回路は、圧倒的にトラブルが少なく長持ちするということです。せっかく作った作品を、車に繋いだ瞬間に壊さないために。この「1本の守護神」を必ず忘れないでください。
工作自作ドットコム 代表 NORI